ギャンブルをする人はどうしても、そのギャンブルでどれだけ勝てる見込みがあるかを考えてしまいます。
それは勝率を考えるとても良い事なのですが、計算してみるとほとんどの場合、やらない方がマシという結果になってしまいます。
それはパチンコやカジノが絶対に潰れないのと同じで、胴元が損をしない仕組みになっているからです。
決して勝てない訳ではなく、勝ったり負けたりする。
しかし最終的に胴元が損をする事はありません。
プレイヤーとしては、勝ち組になるべくどういう手があるかを試行錯誤します。
今ならインターネットで調べている人も多いでしょう。
しかしスロットやルーレットなど、機械の制約を受けるギャンブルはテクニックの要素がいくら食い込んでも、最終的に運次第となってしまいます。
では努力と知力によって確率をあげられるギャンブルは何があるでしょうか。
よく言われている物の一つが、ブラックジャックです。
ブラックジャックは、親と子が順番にトランプを引いて21になるのを目指すゲームです。
トランプを使用して居るので、数字としては13種類ありますが、21を目指すルール上、絵札を全て10として数える等の特殊ルールがあります。
勝負を大味にしない為に作られたルールだと思われますが、そのルールにより確率が1/13に均等に成っていたバランスが崩れており、そこに付け入る隙があります。
つまり確率次第で出る札の確率が全て一定、ではなく、偏りがあるのです。
10、11、12、13を全て10として数えるのと、Aを11または1として数えるのがブラックジャックのトランプとしての特殊ルールです。
ジョーカーは使いません。
ややこしいルールとも言えますが、ブラックジャックも歴史あるゲームなので数学の得意な人によって確率が計算されて来ました。
現在ではベーシックストラテジーと呼ばれる、相手の札がこれで自分の札がこれならどうする、というほぼ唯一の正解が導き出されています。
その為、それを使った時のブラックジャックの還元率は99%付近にまで上がっているのです。
じゃあみんなそれを使えば良い、という話に成りますが、まずそのベーシックストラテジーを誰でも知っている訳ではありません。
トランプゲームの中ではシンプルなルールのため、教わってすぐ遊べるのもブラックジャックの人気のポイントです。
今ルールを教わった人がベーシックストラテジーを知っているはずもなく、それは知っている人の有利な点と言えます。
また、実際にブラックジャックを遊ぶとギャンブルに付き物の因果応報と言うか流れがあり、ベーシックストラテジー上ではスタンドなのに、流れとしてはヒットしたい、そう言う時は来ます。
そこでズレたアクションをしてしまえば確率からは外れてしまいますし、ズレたおかげで勝つ事もあるので悲喜こもごもでしょう。
ギャンブル全体に言える事ですが、気合いで勝つ事もあるのです。
ブラックジャックの裏技にはもう一つあり、それがカウンティングです。
トランプを消費しながら遊ぶゲームなので、例えば1デックからAが4枚出たらもうAが出ないのは分かるでしょう。
カジノでは6から8デックほどを混ぜて使うのでそこまでシンプルでは無いですが、それでも早いうちにAがたくさん出たらAの出る確率は下がっていきます。
つまりそれを脳内で計算するテクニックがカウンティングと呼ばれており、非常に強力な手段でこれとベーシックストラテジーを合わせた戦略では還元率が100%を超えて来るとも言われています。
しかしゲームとして成り立たなくなる為、多くのカジノではカウンティングを禁止しています。
どうやってバレるかと言うとやはり熱心に数えているとディーラーには分かるらしく、雑談を振られたりして邪魔をするそうです。
しかし繰り返しているとそのカジノを出禁になるそうです。